VUILD株式会社は、株式会社LIFULLが開始した「21世紀型社会」の共創・実証実験・社会実装を推進している栃木県那須地域において、空き家となっている築古の別荘を再生し、貸別荘として不動産のバリューアップを図るプロジェクトの実証実験に参画したことを発表した。
プロジェクトの第一弾としてデジタル木材加工技術サービス「EMARF」を使用した組み立て式のサウナユニットを開発、設置している。LIFULLが別荘物件の選定・購入・リノベーションを行い、EMARFをつかってつくったプライベートサウナを付帯させることで付加価値をつけて宿泊施設に再生する。すでに出来上がったプライベートサウナ付き貸別荘は2022年10月25日より運営を開始している。
サウナユニットの木材には、栃木県産の杉材を使用。地域の木材を地域で加工して使用することで、建設時のCO2排出量を抑える。VUILDは、2017年に創業して以来、森林資源が豊富な日本各地に、木材の3D加工機「ShopBot」の導入を行ってきた。現在、100を超える場所にShopBotが導入され、データさえあればどこの地域でも木材をデジタル加工できる環境が整っている。この自律分散型の生産ネットワークを活用し、他の地域においても、地域の木材を地域で活用することを推進する狙いだ。