非営利組織、NPOのための寄付決済・支援者管理サービス「congrant(コングラント)」を提供するコングラント株式会社が、企業の寄付・連携を加速させるための新しいNPOデータベースの構築を実現を目指し、ジェネシア・ベンチャーズ、福留大士氏より総額1.6億のプレシリーズAラウンドでの資金調達を実施した

コングラントは、NPO向けの決済サービスとして2017年9月にサービスを開始。以来、主要事業であるNPOのためのデジタル・ファンドレイジングシステム「コングラント」を提供し、現在1,400以上の団体がコングラントを利用して寄付・会費のファンドレイジングに取り組んでいる。最近では、オンライン参加型チャリティウォークイベント「PEACE WALK」を実施している。

みんなで歩いた数だけ寄付で難民支援ができるオンライン参加型チャリティウォーク「PEACE WALK」に参加しよう

非営利組織、NPOの収益源のひとつに、法人寄付がある。企業側の担当者からすると、数多く存在するNPOの中からどこに寄付すればいいかを探し、選定するのは一苦労だ。非営利組織やNPOにとっても、企業向けに提案することを普段の活動に追加して実施するのはリソース的には難しい状況がある。


コングラントが開発するのは、こうした課題を解決するための社会課題解決・SDGsに関心のある企業担当者向けのNPOデータベースだ。このデータベースには現在提供されている内閣府等の開示情報(基本情報・財務データPDF)に加えて、人物・実績・認証の3つの軸で情報が収集され、それらを複数団体で比較検討したり、団体とコンタクトすることが容易になるという。

データベース構築に向けて、関西テレビ放送株式会社、Yogibo株式会社、日本寄付財団などが先行導入を実施している。コングラントは、このNPOデータベースが社会に浸透した社会をつくり、国・自治体、企業、個人投資家が「インパクトNPO(※)」に寄付・連携することで、社会課題解決の実現を目指している。

※インパクトNPOとは、団体規模の大小に関わらず、明確で特定領域の社会課題解決のための事業活動を継続的に行い、かつ将来的に社会課題解決を広範囲に伝播できる可能性を秘めたNPO組織を総称してコングランが定義して用いた言葉(既に広範囲でインパクトをもたらすNPOも含む)