2020年11月25日、株式会社SOLIOがジャンルを選んで寄付するプラットフォーム「solio」をリリースした

「solio」は、12のジャンルの中から、自分が興味のあるジャンルを選び、ひとりひとりの課題感からテーマを選んで簡単に寄付できるプラットフォーム。

ジャンルは、国際協力、出産・子育て支援、子どもの教育、障がい・介護支援、就職・雇用支援、人権保護、女性支援、社会教育推進、保険・医療推進、自然・環境保護、動物保護、防災・被災地支援となっている。

各ジャンルの概要には、それぞれ寄付金がどのような用途で活用されるかも紹介されている。毎月寄付する金額を設定し、気になるジャンルを選んで、それぞれの関心度合いの比率を設定。そうすると、それぞれのジャンルにいくら寄付するかが自動で算出される。決済はクレジットカードで行われるようになっている。

solioは、寄付先を選べないという寄付者の課題と、「寄付があつまらない」という課題を持つNPOを、新しい寄付の集め方でサポートすることを目的として活動がスタートした。2018年12月13日には、新しい形の寄付プラットフォームの非営利団体向け事前登録を開始。以前、UNLEASHでもsolioの思想について伺った。

消費でも、投資でもない。「SOLIO」は寄付で社会をなめらかにする

solioは、認定NPO法人D×Pの代表理事でもある今井紀明氏が立ち上げた。資金集めに苦労しやすいNPOの構造、現場で課題解決に取り組みつつ寄付を募ることの難しさを同業のNPO経営者から相談されていた同氏は、NPOにおける資金調達のあり方を変えようと、solioをスタートしたと、リリースに合わせたブログでもこう語っている。

solioはNPOの資金調達のアップデートをしていきたい。NPOなんて経営はできない、現実を見ろ、と何度も言われてきたが、でも、僕は違うと思ってる。寄付を原資に行政や企業ができないサービスを展開し、社会的にも困難な状況に陥っていたり、誰もがやらないような課題解決を志を持って動いてきた人たちがたくさんいる。

人口が減少し、様々な社会課題の解決に公的支援だけでなく、市民の力が必要とされる中で、資金がなめらかに分配されるための仕組みは必要だ。満を持してリリースしたsolioが、その一助となってくれると嬉しい。