「2017年ユーキャン新語・流行語」の年間大賞に選ばれた「インスタ映え」。同語は、写真加工・共有サービスアプリInstagramに投稿する写真の見栄えの良さを意味する。Instagramが、人々の生活に与える影響の大きさを実感した出来事だった。

そのInstagramが、次なる展開を模索しようとしている。The Vergeが、米国時間の2017年12月7日にダイレクトメッセージに特化したアプリ「Direct」を公開し、本格的なリリースに向けてテストを実施していると報じた。

現在、同アプリを利用できるのは、チリ・イスラエル・イタリア・ポルトガル・トルコ・ウルグアイの6カ国。日本を含めた他国への導入日は未定だ。

「Direct」の機能としては、ストーリーの作成・共有ができるほか、友達のストーリー画像のリミックス、オリジナルのフェイスフィルターや、Boomerang(ブーメラン)などのInstagramクリエイティブツールを使用が挙げられている。

The Vergeによると、「Direct」をインストールした場合、Instagaramアプリ内にあるダイレクトメッセージ機能がなくなり、全て「Direct」で完結する形になるそうだ。

この流れは、Instagramの親会社であるFacebookがメッセージングアプリ「Messenger」をリリースしたときと似ている。当初、Facebookユーザーは「Messanger」の単体アプリ化に批判的だったが、今では月間アクティブユーザー数が13億人を超えるほどにまで成長した。

Instagramのプロダクトマネジャーである、ヘマル・シャー氏は新アプリの配信に向けてこう語っている。

「私たちは、Instagramがユーザーのあらゆる瞬間、特に親しい友人とのプライベートな交流の時間を残せる場になってほしいと願っている。「Direct」がカメラファーストな単体アプリになれば、最も早く、最もクリエイティブな、プライベートの交流場になり得るだろう」

来たる2018年も、私たちはInstagramの動きから目が離せそうもない。

img: Google Play