「こそだて応援牛乳」は、18歳以下の子どもがいる家庭を対象に、通常435円(税抜)のところを370円(税抜)で提供する宅配限定サービス。広島県産の生乳を使用し、85℃で20分間殺菌するパスチャライズ製法を採用している。この低温殺菌法により、牛乳本来の風味や香りを保ちつつ、栄養価を維持している点が特徴だ。
新デザインのパッケージは、水色とピンクのツートンカラーに手書き風の子牛のイラストが描かれており、食卓を明るく楽しいものにする工夫が施されている。また、パッケージには「人生で一番大事な日は二日ある 生まれた日と なぜ生まれたかを分かった日」というマーク・トウェインの格言が記載されており、子育ての意義を再確認させる仕掛けとなっている。
今回のリニューアルに伴い、サゴタニ牧農は「こそだて応援牛乳」利用者専用のLINEコミュニティを立ち上げる。このコミュニティを通じて、子育て世帯に有益な情報を発信するほか、利用者限定のイベントも企画している。
予定されているイベントには、関連牧場での牧場散歩や乳搾り体験、牧場の生物多様性を学ぶツアー、焚き火体験会、牧場キャンプなどがある。これらのイベントを通じて、子どもたちが自然とのつながりや命の大切さを感じる機会を提供することを目指している。
また、サゴタニ牧農は、「こそだて応援牛乳」の売上の一部を子育て支援団体に寄付する予定だ。第一弾として、認定NPO法人D×Pへの寄付を計画している。この取り組みは、「子どもは社会で育てるもの」という同社の理念を反映したものだ。
サゴタニ牧農の新たな取り組みは、食育、子育て支援、地域活性化、環境教育など、多岐にわたる社会的意義を持っている。この総合的なアプローチは、今後の企業による社会貢献のモデルケースとなる可能性を秘めている。