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多種とケア展ー人間以上の存在とのケア関係がひらく日常ー開催概要

日常の暮らしを舞台に、多種とのケア関係を育む「マイクロ・リビングラボ」の成果をお披露目するエキシビション

“文化の肝は、何気ない日常の中にある”
ー風間 理紗(室礼研究家)

今回のオンラインコミュニティプログラムでは、一人ひとりの日常を舞台に、暮らしの中で実験し、変容し続けていく生きた営みを「マイクロ・リビングラボ」と名付け、実際にやってみることで立ち上がる身体感覚や心の機微を糸口に、人間以上の存在とのケア関係や想像力を喚起する習慣や儀礼、行為のプロトタイプを試みました。

植物、風、魚の骨、水、虫、プラスチック。
子育て、海、情動、ウラン、夢、人工物、目には見えない何か…

研究者でも専門家でもない、地球に生きる一市民の、特別な非日常ではなく、ごくありふれた暮らしの中で見出した、人間以上の存在とのケア関係をひらく糸口。

いのち絡まりあう世界へといざなう、等身大の展示体験にぜひお越しください。

ゲストと共に探るトークセッション「人間以上の存在をめぐるケア関係、そしてその先にあるもの」を同時開催

さらに、今回のイベントでは、国内外で活躍される特別ゲストをお招きし、「人間以上の存在をめぐるケア関係、そしてその先にあるもの」をテーマにトークセッションを同時開催します。

文化人類学者として、タンザニア・ガーナ・インドをフィールドに精霊祭祀や環境運動、身体論の調査をされている石井 美保 氏(京都大学人文科学研究所 准教授)、ソーシャルイノベーションや幅広い主体とのコ・デザインに関する研究・実践プロジェクトを行う水内 智英氏(京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 准教授)、環境や農、微生物などをテーマに作品を手掛けるKEN + JULIA YONETANI(現代美術家ユニット)など、第一線を切り拓くゲストの方々をお招きし、文化人類学、アート、未来デザインなどの視点から、これからの時代における人間以上の存在との関係を再構築していく意義やケアという営みのもつ可能性を探ります。


申し込みURL:
https://multispeciescare-exhibition.peatix.com/view

日時:
2023年10月1日(日)
エキシビション:13:00〜18:00(申込不要・入退場自由)
特別トークセッション:14:00〜16:00(要申込)

会場:
FabCafe Kyoto / MTRL KYOTO
京都府京都市 下京区本塩竈町554
https://fabcafe.com/jp/kyoto/access/

入場料:
無料/入退場自由

・トークイベント参加チケット(無料)
・トークイベント参加+応援チケット(1000円)
・トークイベント参加+応援チケット(1500円)
・トークイベント参加+応援チケット(2000円)

※会場にて、1ドリンク制となります
※トークセッションは本ページよりお申し込みください
※席数に限りがあるため、トークセッションへの参加をご希望の方はお申込をお願いします

※エキシビション自体は申込不要・入退場自由でお越しいただけます

企画内容:
「人間以上の存在との関係を結いなおすマルチスピーシーズ・ケアをめぐる探求型コミュニティプログラム」参加者による、探索過程の記録および成果作品の展示(テキスト、写真、音声、映像、パフォーマンスなど)

展示予定者(順不同):
園木豪流/隅屋 輝佳/徳吉敏江/ニラサワアキラ/吉田有里/米田祐子/笠原稔也/別府拓也/花田奈々/井出恵子/前田陽太 ほか

・特別トークセッション「人間以上の存在をめぐるケア関係、そしてその先にあるもの」
ー インスピレーショントーク「野生、境界、世話~神霊祭祀を手がかりに〜(仮)」(石井美保 氏)
ー ダイアローグ(ゲスト:石井美保氏、水内 智英氏 ほか、モデレーター:小林泰紘、川地 真史)

トークセッションゲストプロフィール:

・石井 美保 (文化人類学者、京都大学人文科学研究所 准教授)

©︎Takashi Arai

1973年、大阪府生まれ。北海道大学文学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。宗教実践や環境運動をテーマにタンザニア、ガーナ、インドで調査を行う。現在、京都大学人文科学研究所准教授。主な著書に『精霊たちのフロンティア』(世界思想社、2007年)、『環世界の人類学』(京都大学学術出版会、2017年)、『めぐりながれるものの人類学』(青土社、2019年)、『遠い声をさがして』(岩波書店、2022年)などがある。第14回日本学術振興会賞受賞(2017年)、第10回京都大学たちばな賞受賞(2018年)。

・水内 智英(デザイン研究者、京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 准教授)

岡山生まれ。武蔵野美術大学基礎デザイン学科で基礎デザイン学を、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院 Design Futuresでメタデザインを学ぶ。京都工芸繊維大学で博士号を取得。英日のクリエイティブエージェンシー勤務などを経て現職。ソーシャルイノベーションや、幅広い主体とのコ・デザインに関する研究活動や実践的プロジェクトを行う。主な国際ワークショップに「FoodScope (Forum Design Paris 2018)」「Symbiotic Interests (台湾USC 2020)」など、著書に「ヴィジュアルリテラシー スタディーズ(共著)」など。NPO法人 issue+design クリエイティブディレクター/理事、基礎デザイン学会理事、日本デザイン学会会員。

KEN + JULIA YONETANI(現代美術家ユニット)

京都府南丹市在住。健は元金融ブローカー、ジュリアは元大学の歴史学者という異色の現代美術家(ユニット)。脱サラ後は、オーストラリア、ドイツ、フランス、イギリス、フィンランドなど、グローバルに制作展示活動を転回。主に環境問題をテーマにした大規模インスタレーションで国際的評価を得る。2015年より京都府南丹市の農村に移住、有機農業も営みつつ、制作活動と兼業。

近年ウランガラスを使用し、原子力の魅力と恐怖を表現した作品が話題となる。主な展示会に2009年ヴェネチアビエンナーレ(豪州代表)、2013年シンガポールビエンナーレ、2015年オーストラリア国立美術館にて個展。2016年茨城県北芸術祭、2017年ホノルルビエンナーレなど。2020年は角川武蔵野ミュージアムで個展、2020年New York Triennial of Asia、2022年Biwakoビエンナーレ、2022年QUT Art Museumで個展。2022年京都場で個展。2022年夏には過疎化が進む京都農村の廃屋を改修し、完全オフグリッドで家まるごと作品にした「Dreams Art House」を開設。自身の作品展示場、および様々なイベントを企画し、アートの新たな可能性を模索中。
https://kenandjuliayonetani.com/ja/2023/08/27/『next-generation』俺たちだって微生物/

申し込みURL:
https://multispeciescare-exhibition.peatix.com/view

<企画・運営>
共催:一般社団法人Ecological Memes(あいだの探索・実践ラボ)、一般社団法人Deep Care Lab
協力:FabCafe 京都