水問題の構造的な解決に取り組むWOTA株式会社が、シリーズBにおける資金調達として、新たに7社と個人投資家から第三者割当増資を実施した。今後、さらに追加で資金調達を実施する予定だという。

WOTAは、2022年5月に包括的な水利用を可能にする世界初の住宅向け水再利用システムである「小規模分散型水循環システム」の実証に成功。その技術の商品化と、その商品を利用した水問題の構造的解決に関する合意形成に取り組んできた。

WOTAが発表している商品は、水道のない場所での水利用を実現する、ポータブル水再生プラント「WOTA BOX」、水道のない場所に設置できる水循環型手洗いスタンド「WOSH」など。

台風15号による静岡県内の断水が起きたエリアにてWOTA BOXを使用した入浴支援活動の様子

水問題の解決だけでなく、BCPや防災のような災害時のレジリエンスの観点でも同社のプロダクトは有用だ。また、カーボンニュートラルの実現に向けて脱炭素に資する事業として、脱炭素化支援機構の出資1号案件として出資が実施されている

同社は、2023年には、東京都利島村やカリブ海の島嶼国であるアンティグア・バーブーダでの社会実装を予定している。今回のシリーズBにおける追加資金調達により、商品化開発と社会実装の更なる加速を目指す。