障害者の療育事業と就労支援事業に取り組む株式会社Gotoschoolが、シリーズAのファイナルクローズにより1.3億円の資金調達を実施した。同社は2020年に設立され、障害者の発育発達過程や就労をサポートするために、児童発達支援・放課後等デイサービス「LUMO」の運営を行っている。

近年、発達障害に対する理解や認知が広がり、発達障害のある児童のための施設も増加傾向にある。しかし、Gotoschoolは、多くの施設が預かりサービスという枠に留まっていることに課題意識をもち、エビデンスに基づいた療育指導を提供できる施設の運営に取り組むようになったという。

同社は、専門の医師の監修のもと、発達障害のある児童を対象にした独自の運動療育プログラムを開発し、「LUMO」において提供している。

同社は就労支援事業にも注力する方針で、就労支援を行う施設「LUMO+」の開所を予定している。先行して、「LUMO」の持つ発達障害者の受け入れや教育ノウハウを活用し、障害や体調にあわせて自分のペースで就労訓練や仕事が可能な就労継続支援や、就労に向けたトレーニングとしてのプログラミング教室などのサポートを行っている。

今回の資金調達を受けて、子どもの運動教室「LUMO」や就労支援施設「LUMO+」の出店を拡大するとともに、管理体制の強化や、障害児支援に取り組む事業者に向けたSaaSプロダクトへの投資も促進していくという。

児童発達支援・放課後等デイサービスの運営や、就労支援事業といった公益性の高い事業を行う事業者が、ビジネスの領域で活躍していくことの意義は大きい。今後のGotoschoolの動向に注目したい。

(Photo via LUMO