オンラインカウンセリングサービス「cotree」を提供する株式会社cotreeが、大学生・専門学校生向けオンラインカウンセリングサービス「cotree for Student」をhttps://www.atpress.ne.jp/news/138012リリース。京都大学でのパイロット導入を開始した。今後、日本全国の大学・専門学校向けに拡大する。

2015年度に実施され、2017年2月に公表された独立行政法人日本学生支援機構の調査によれば、対人関係や発達障害に関する悩みを中心に、大学における学生相談件数は年々増加傾向にあるという。相談件数の増加・相談内容の多様化が進む一方、常勤カウンセラーの設置人数はむしろ減少しており、既存の学生相談室の相談員の負担増加が課題となっている。

学生相談について大学が掲げる課題の中でも最も多いのは「悩みを抱えていながら相談に来ない学生への対応」で、実に大学全体の約87%が課題意識を持っていると回答。引きこもりや対人関係を苦手とする学生を含め、相談室に来ることができない学生への対応が、近年の学生相談室に共通する課題となっている。

cotreeは、学生が悩みを抱えていながら相談に来ない背景には、カウンセリングサービス自体に対して学生が感じる心理的抵抗感や、相談室まで足を運ぶこと・対面でカウンセラーと相対することへのハードルの高さといった要因を想定。

夜間や休暇中にも、PCやスマホから、ビデオ・チャット・電話で、臨床心理士やキャリアカウンセラーなどの専門家に相談できるよう、オンラインカウンセリングサービス「cotree for Student」をリリースした。cotree for Studentでは、必要に応じてセルフモニタリング(行動記録)や認知行動療法に基づいたセルフケア教材・ワーク配信を含む機能を併用することが可能となっている。

cotree for Studentは、今後、日本全国の大学や専門学校向けに拡大。既存の学生相談室と連携し、相談室の機能を補完するサービスとして、困難を抱える多くの学生がより充実した学生生活を送るための支えとなることを目指す。