すべての人々のモビリティに力を与えること「Powering Mobility for All」をミッションとし、下肢切断者のモビリティを向上させるロボット義足を開発・販売するBionicM株式会社は、事業拡大を目的に、3.7億円の資金調達を実施した。

BionicMは、東京大学が世界をリードするヒューマノイドロボティクス技術を活用し、膝の屈曲伸展を能動的に行える動力アシスト機能をもったロボット義足を開発している。2021年には、欧米メーカーによる寡占市場である義足業界において、日本メーカーとして初となるロボット義足「Bio Leg」を日本・中国において販売開始した。

Bio Legは、足の切断により失われた筋力を義足の動力で代替することで、装着者の身体的負担を軽減し、より自然な動作、アクティブな活動をサポートし、日常生活動作の幅を広げることが期待されている。

Bio Legは、搭載された複数のセンサーにより装着者の動作データを場所や時間を問わず取得することが可能。日常生活の動作データを活用して、義肢装具士・理学療法士・義足ユーザーに付加価値を提供することを検討していると述べており、こうしたデータとセンシング技術を活かして、今後リハビリ分野や、歩行動作解析の研究等の領域で活用を検討しているという。