丸井グループは、クレジットカードによる金融サービスを展開している。同社はこれを、信用を積み重ねていくことで、あらゆる層のお客さまに金融サービスを提供する考え方とし、マイクロファイナンスに通じる思想だとして、五常・アンド・カンパニー、クラウドクレジットと共に“すべての人への金融サービスの提供”に取り組んできた。

今回、途上国の応援と資産形成を同時に実現する「応援投資」という、新たな選択肢を顧客に提供する。「応援投資」は、“誰かの未来を応援したい”という社会貢献に取り組みたい気持ちと、“預金より高い利息収入”という資産形成を両立することをめざす新しい仕組み。顧客が社債を購入して参画することで、預けた資金は、五常・アンド・カンパニー、クラウドクレジットを通じて途上国の低所得者層に融資されるなど、社会課題の解決に活用される。

個人投資家向けの社債は、引受証券会社である野村證券株式会社を通じて申し込みが可能となっている。丸井グループのエポスカードの会員向けの社債は、証券会社が販売・顧客管理する従来の社債とは異なり、丸井グループが直接顧客に販売し、顧客管理も行う。この丸井グループによる顧客管理には、ブロックチェーン技術の仕組みを利用する。このようなセキュリティトークン社債の公募は、証券会社を除く事業会社として、国内初の取り組みとなる。

これら2種類の社債はどちらもソーシャルボンドとしての発行を予定しており、野村證券がソーシャルボンド・ストラクチャリング・エージェントを務める。ソーシャルボンドの適格性については、第三者評価として、ESG評価会社であるSustainalytics(サステイナリティクス)より、セカンドオピニオンを取得している。