株式会社セールスフォース・ジャパンは、企業の環境データを収集・分析・報告して、サステナビリティ経営の実現を支援する製品「Net Zero Cloud」のバージョン2.0を日本市場で提供開始した。

環境データを可視化し、温室効果ガスの排出削減につなげる「Net Zero Cloud」は、企業の環境データを迅速に収集・分析・報告して、温室効果ガス排出量削減につなげる製品。マスターカードやデロイトなどのグローバル企業が温室効果ガス排出量削減に取り組んでいるという。同製品には以下のような機能がある。

  • 温室効果ガスの排出量の管理を迅速かつ正確に実施
  • ネットゼロへの対応状況を表すダッシュボード
  • 目標達成までの進捗状況やデータ集計・確認プロセスのステータスの可視化
  • 支社・調達先含めたグローバルでの利用

Net Zero Cloudの価格は、Starterで年間576万円(税抜)、Growthは組織単位で年間2,520万円(税抜)となっており、小規模の事業者が取り入れるにはハードルが高いが、グローバルに事業を展開している企業であれば、こうしたツールの後押しも受けて気候変動に対してのアクションをとっていくことは増えるだろう。

また、セールスフォースは「信頼」、「カスタマーサクセス」、「イノベーション」、「平等」というコアバリューに加えて、「サステナビリティ」を新たに追加したと発表している。米国Salesforceのチーフ・インパクト・オフィサー兼 コーポレートリレーションズ担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントである スザンヌ・ディビアンカ氏は、その件について以下のように述べている。

「サステナビリティを正式にコアバリューとし、Salesforceで働くすべての人の仕事の一部にできることを大変誇りに思います。コアバリューを加えるということは、ビジネスのあらゆる領域でそれを組み込むということです。この気候変動の緊急事態において、すべての組織ができるだけ早くネットゼロを実現する必要があります。Salesforceがグローバルでネットゼロを達成した現在、私たちのテクノロジーとベストプラクティスを活用して、様々な組織が気候変動に関する目標を達成できるよう支援していきたいと考えています」