同協定では、多くの御宿町民のかかりつけ医となっている医療法人社団輝真会 青葉クリニックにおいて、Ubieが提供する「ユビーリンク」を用いた、効率的な受診・診療を目指す取り組みを行う。「ユビーリンク」は、医療機関が患者さんの来院前に症状に関する回答を把握することにより、業務効率化と患者さんのスムーズな受け入れを支援するサービス。

青葉クリニックを受診する患者さんが来院前にスマートフォンやPCから、生活者向けサービス「ユビーAI受診相談」で症状に関する20問程度の質問に答えると、その回答結果を青葉クリニックへ事前共有できる。青葉クリニックは症状に関する詳細な情報をあらかじめ取得でき、業務効率化と来院患者さん一人ひとりへの一層親身な診療の実現が期待できる。

今回の取り組みでは、Ubieが青葉クリニックでのデジタル導入〜活用までを全面支援。御宿町は町のホームページに「ユビーAI受診相談」のリンクを設置するなど、町民への周知とサービスの活用を積極的に促し、両者にて本取り組みの効果検証を実施するという。

御宿町に病院施設はなく、3軒の一般診療所が住民約7,000人の健康を支えている。様々な症状で訪れる診療所を訪れる住民の健康をかかりつけ医として支える負担は小さくなく、コロナ禍では診療所が常に安定して患者さんを受け入れる体制を保ち続ける重要性が浮き彫りとなった。

地域の限られた医療資源を効率的かつ持続的に活用するためには、業務の効率化が必要不可欠。こうした背景から御宿町は、医療機関への業務効率化を支援するサービスを提供するUbieと連携し、診療所のデジタル化を通じた新型コロナウイルス感染症対策および持続可能な地域医療体制を構築する取り組みを開始するに至った。

こうした持続可能な医療体制づくりは全国的な課題だ。多くの患者さんを受け入れながらも、丁寧に診療するスタイルを実現しようという今回の取り組みは、御宿町と同様の課題を持つ全国の地域医療の参考になるとUbieは考えているという。