Airbnbは、困難な状況に置かれている方々の宿泊先探しを支援すべく、米国・内国歳入法典第501条C項3号に基づく独立非営利団体「Airbnb.org」を立ち上げた。Airbnbは、同団体の支援に400,000株の株式を割当て、共同創業者のジョー・ゲビア氏、ブライアン・チェスキー氏、ネイサン・ブレチャージク氏は追加で600万ドルを寄付している。

Airbnb.orgでは、国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)、Community Organized Relief Effort(CORE)と連携し、世界各地で取り組まれている緊急対応活動、および新型コロナウイルスの感染拡大防止に取り組むエッセンシャルワーカーやボランティアの宿泊先探しを支援する。

Airbnb.orgを設立するというアイデアは、2012年にAirbnbのホストの一人がハリケーン「Sandy」の被害を受けた方々に自宅を開放したことから生まれたという。この出来事を機に、Airbnbは緊急時の宿泊先を提供するプログラム「Open Homes」を2012年に開始している。今回、同プログラムとCOVID-19対策に従事する人々に一時的な宿泊先を提供するプログラム「Frontline」が、Airbnb.orgとして統合された。

Airbnb.orgは、国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)およびCommunity Organized Relief Effort(CORE)との連携拡大を支援するために200万ドルを寄付する。今後2年間では、世界各地で新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための取り組みを行い、さまざまな災害に対応するIFRCのスタッフやボランティアの方々への宿泊費として100万ドルの寄付を行うという。

Airbnb共同創業者兼Airbnb.org理事会会長のジョー・ゲビアは、Airbnb.orgについて次のように述べている。

「Airbnbコミュニティのみなさまの寛大さ、そして1人のホストの8年前の行動がきっかけで生まれた力強いアイディアが、思いやりとおもてなしを提供する活動へと派生し、Airbnb.orgが誕生しました。Airbnb.orgを設立・支援することで、Airbnbは、IFRCやCOREをはじめとするパートナーと協力しながら、助けを必要としている世界各地の方々のための取り組みを強化し、ホストコミュニティのみなさまの寛大な心をさらに広めることができます」