「GoodMorning」は、2016年10月にソーシャルグッドに特化したクラウドファンディングサービスとして「CAMPFIRE」内でサービスを開始。以来、約3,000件の社会課題の解決を目指すプロジェクトをサポートしてきた。

今回、同プラットフォームが手数料を業界最安水準の9%へ改定する理由は、社会問題と向き合う人々の負担を少しでも減らし、1円でも多くの支援をプロジェクトオーナーに届けるためだという。

GoodMorning代表の酒向萌実さんは、手数料を下げる目的は単にプロジェクトオーナーに届ける金額を増やすのみならず、社会課題を風化させないためでもあると語る。

「昨日、また緊急事態宣言が発令されました。この事態によって、仕事を失う人が続出するなど、経済的な問題はこれから深刻化し、息の長い支援が必要とされると考えられます。その一方で、事態が落ち着き、人々の生活が元に戻れば、「当事者」以外はこの問題を忘れていってしまう可能性があると考えています。

そんななか、クラウドファンディングという共助の仕組みに出来ることは、深刻化する社会課題と、その解決に取り組むひとの声を広く社会に届け続けること。そして、1円でも多くプロジェクトオーナーの皆さんに支援を届けることだと思い、9%まで手数料を引き下げることにしました」

GoodMorningには、発生から約10年経つ東日本大震災の被災地のプロジェクトが現在も多く掲載されているという。社会課題の解決に取り組み続けるには、息の長い支援が必要だ。多額の支援を集めようとすればするほど、手数料の影響は大きくなる。

GoodMorningの手数料改定は、金銭的な支援と声の可視化。社会課題を解決するために必要な2つの要素を同時に可能にできる可能性がある。「プラットフォームとして何を重視するのか?」の姿勢が強く現れている一手だ。