株式会社カヤックが、株式会社SuMiKaが運営するサービス「SuMiKa」を構成するシステムを譲り受け、同サービスを運営する事業会社として株式会社カヤックLIVINGを設立することを発表した

「SuMiKa」は、家づくりをしたい生活者と専門家を結び、住宅の新築・改築・リノベーションなどをサポートするサービスだ。「SuMiKa」とカヤックの関係は深い。

元々、カヤックが1997年にインターネット上で施主がコンペを開催し建築家を募るインターネットサービス「HOUSE COMPETITION」として事業を開始。その後、2005年に「HOUSECO」(ハウスコ)としてリニューアル。建築家と施主とが出会えるコミュニティサービスとなった。

2013年6月に、カヤックやタマホームと合弁会社SuMiKaを立ち上げ、10%を出資。翌月の7月には、「HOUSECO」をSuMiKaに事業譲渡した。2014年3月には、サービス名を「SuMiKa」に変更した

元々、カヤックから生まれたサービスが、数年のときを経てカヤックへと戻ってきたことになる。その背景には、カヤックが地域への移住促進や支援に取り組んでいることがある。今回の事業譲渡により、既存事業との相乗効果や地域資本の最大化を実現することによって、さらなる企業価値の向上を目指そうとしている。

カヤックや地域のリノベーション物件を掲載しているサイトを運営する不動産会社を子会社化し、拠点となる地域の暮らしを充実させる動きを見せている。地域という切り口で、様々な動きを見せるカヤックのこれからに期待したい。

カヤックが「稲村ヶ崎R不動産」を子会社化、地域での職住近接を支援