東京と熊本でシェアハウス事業を展開するHidamari株式会社が、鎌倉・湘南で運営するシェアハウスブランド「1192」から全7棟を譲り受けることを発表した

Hidamariは代表の林田直大さんと、大学の後輩にあたる中原琢さんの2人が、熊本で2012年に創業した会社だ(創業ストーリーはこちら)。「ひだまり」という名のブランドを冠し、たった2人で熊本からはじめたシェアハウス事業は、現在、熊本・東京合わせて12棟を管理している。

コミュニティ重視型のシェアハウスとして運営を続けてきた同社は、既存住民のみならず、元住人どうしのつながりも深いのが特徴だ。毎月開催されるシェアハウス合同イベントでは、既存の住人、元住人が互いに入り混じり、男女・国籍の垣根を超えた場を提供している。

同社が、鎌倉・湘南で運営するシェアハウスを譲り受けるきっかけとなったのは、2014年に実施した日本全国のシェアハウスを巡る旅だった。その際、シェアハウスブランド「1192」を運営する株式会社IPPOME代表の小林嶺司さんと出会っていた。その後、関係は続いていき、ある日小林さんから事業収縮のため、シェアハウス物件を譲り受けてくれる先を探しているという相談を受け、Hidamariが鎌倉・湘南のシェアハウスを管理することになった。

サーフィンシェアハウス「江ノ島・鵠沼」

「陽の当たる場所を作る」というビジョンもと、居場所を作り続けているひだまり。林田さんが「みんなの居場所をつくりたい」と、創業当時抱いた思いは、各地域に着々と伝染していっている。今回の譲渡に関して、林田さんは以下のようにコメントしている。

「今回、ひだまりコミュニティと1192コミュニティが繋がり、溶け、また一つ多様化が進んでいきます。多様化が進むということは、新しい価値観・考え方・選択肢に触れることができる場所が増えるというであり、世の中が少しだけ拡張するということだと思います」