慶應義塾大学は、2026年度春学期から寄附講座「アニメ平和学:日本のアニメで『平和』をつくる」を新たに開講する。Netflixが寄附・運営協力を行い、同大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)の「X Dignityセンター」が推進するプロジェクトの一環として実施される。
講座では、アニメという文化表現が持つ社会的価値を学術的に検討する。具体的には、アニメを通じて国や世代を超えた対話・連帯がどのように生まれるかを理解するほか、アニメが持つ漠然とした価値を構造化し、自らの言葉で論理的に説明する力の育成を目指す。単なる戦争のない状態にとどまらず、共感や文化的レガシーの継承を含む「広義の平和」とアニメの関係性を探る点が特徴だ。
業界用語や産業構造の学習にとどまらず、アニメが社会に与える影響を概念的・理論的に整理する学術的アプローチを重視する。世界的に普及する日本のアニメを平和構築や国際的な相互理解のためのツールと捉え、大学と民間企業が連携してその可能性を探る新たな試みとなる。