ソーシャル・イントラプレナー・スクールは、企業や組織の内部で働きながら社会課題の解決を目指す「ソーシャル・イントラプレナー(社内起業家)」を継続的に輩出することを目的としている。同スクールは「2030年にソーシャル・イントラプレナーの働き方がスタンダードになっている社会をつくる」というビジョンを掲げ、企業や組織のリソースを活かしながら社会的責任と経済的成果を両立させる人材の育成を目指している。
丸井グループは、社会的インパクトと利益の両立というビジョンの実現に向け、2022年に公認イニシアティブを立ち上げ、社内起業家という働き方に注目してきた。同社は国内にソーシャル・イントラプレナーのムーブメントを起こすべく結成されたJASII(Japan Social Intrapreneur Initiative)の発起人であり、今回のスクール運営も担当している。
スクールでは、全6回のベーシックコースと、ベーシックコース受講者のみが参加できる全4回のアドバンスコースを提供。課題解決志向やエンパワーメント力、プロジェクト推進力など、社会課題の解決とビジネスを両立させるスキルや視点を習得できるプログラム構成だ。講師陣には、校長を務める富士通株式会社の本多達也氏をはじめ、国内外でソーシャル・イントラプレナーとして活躍する専門家11名が参加。丸井グループからは青井浩代表取締役社長と、NPO法人NELIS代表理事で同社社外取締役のピーター D.ピーダーセン氏が講師を務める。
スクールには、丸井グループ、サントリー、商船三井、日建設計など業種を問わない6社の企業と個人参加者を含め、計27名が参加。開講式では、参加者の自己紹介に続き、ピーター D.ピーダーセン氏による「地球的メガトレンドの理解」をテーマとした講義とグループワークが行われた。参加者からは「社会を変えたいと思っているが、自分が何をやりたいのか迷っている」「会社の中から突破できる力になりたい」「社会課題とマネタイズ、持続可能性を両立させた事業を創り出したい」といった多様な動機や目標が示された。
ファカルティメンバーを務める赤間康弘氏(Lolo株式会社代表取締役、元サントリー食品インターナショナル)は「社会課題に挑む実践者の構想と行動に伴走し、実践の中で培った経験と知見、失敗を共有したい」とコメントしている。同スクールの開設により、企業内での社会課題解決に取り組む人材の育成が本格化することが期待される。
(プレスリリース)