D×Pとあなたのいばしょのロゴ

経済的困難、中退、虐待など、様々な困難な環境下にあるユース世代(13歳〜25歳の若者)の孤立解決を目指すD×Pは、全国の若者向けLINEオンライン相談「ユキサキチャット」と大阪ミナミでの「ユースセンター」を運営している。コロナ禍以降は、生活困窮の若者に食糧や現金給付で生活立て直しのサポートを行ってきた。現在、ユキサキチャットの累計登録者数は16,000名を超え、全国から深刻な生活困窮の相談が寄せられている。

一方、2020年に設立されたあなたのいばしょは、24時間365日年齢や性別を問わず誰でも無料・匿名で相談できるチャット相談窓口「あなたのいばしょチャット相談」を運営している。世界32カ国約1,000名の相談員を抱え、1日最大約3,000件の相談に応じる国内最大規模のチャット相談窓口だ。厚生労働省自殺防止対策事業補助事業として、これまで自治体の支援情報を提供することで相談者を支援につなげる取り組みを実施してきた。

今回の連携は、単独の団体では解決が難しい社会的課題に対して、それぞれの強みを活かした支援体制を構築する重要な取り組みだ。昨今の物価高騰により支援を求める若者が増加する中、相談窓口と物的支援をシームレスにつなぐことで、「明日食べるものがない」「明日を生きるためのお金がない」といった切迫した状況にある若者を迅速かつ効果的に支援することが可能になる。

特に注目すべきは、あなたのいばしょの全国規模のチャット相談網と、D×Pの若者に特化した物的支援の専門性を組み合わせることで、様々な理由により自治体とつながれない、または支援を受けることが難しい若者にも支援の手を差し伸べられる点だ。

本連携の支援対象は、SNSアプリ「LINE」を使用できる13~25歳の生活困窮者のうち、食糧や生活資金が不足し生活が不安な方や、今後生活が不安定になる可能性がある方。両団体は、この取り組みを通じて支援を必要とする若年層が確実に必要なサポートへとアクセスできる環境を整え、社会全体で命を守る仕組みを強化していくことを目指している。