誰もが必要な時に、必要な変化を生み出せる世の中を目指し、その手段としてのプロジェクト実装やプロジェクト推進の知見を共有・普及することを目的とした一般社団法人Good Project Associationが設立した。

同団体では、「プロジェクト」を世の中に価値ある変化を生み出す集団的な創造行為と定義している。不確実性が高まっていると言われるようになって久しいが、この時代において「変化を生み出す」力は誰にとっても重要なものになっている。

リーダーシップやアントレプレナーシップなど、「変化を生み出す」ために必要な要素として挙げられるものは多々あるが、Good Project Associationでは生み出される活動、行為である「プロジェクト」に着目した。

「プロジェクト」に着目すると、さまざまな文脈に接続できる。プロジェクトは「プロジェクト・ベースド・ラーニング」のように学習の機会でもあり、デザイン思想家であるEzio Manziniが語るように私の小さな変化から社会につなげていく「プロジェクト駆動の民主主義」にも通じる。

プロジェクトは、目的達成や課題解決を目指しながら、その過程において私を変化させながら、周囲を変化させていくものだ。そのプロジェクトを変革していくという営みは、社会にポジティブな影響をもたらす可能性を秘めている。

「“よい”プロジェクトを増やす」ためのコミュニティの活動のこれからに注目したい。