海洋プラスチック問題への取り組みを強化するため、プラスチックのアップサイクル事業に取り組む株式会社REMAREと、全国の漁業関係者に深い繋がりを持つフィッシャーマン・ジャパン・グループが、海洋環境の改善と水産業従事者支援の両立に向けた業務提携を発表した。両者は本提携により、海洋プラスチックのアップサイクルを中心に、水産業を取り巻く環境問題解決に向けたビジネスモデルの構築を目指す。

この提携の第一歩として、両社はREMAREが製造する使用済み漁具由来のアップサイクル製品「GYOG」の販売を推進する。「GYOG」は、使用済みの漁具由来100%のマテリアルリサイクル製品だ。

この製品は、板材やペレットといった形上で製造を行うことができ、板材は主に建材や内装材として用いることが可能になっている。

REMAREは、漁業者と一緒に海洋プラスチック問題を解決するため、使用済みの漁具を有価で買い取り、新たな価値を持つプロダクトへと変換していく試みを行なってきた。廃棄予定であった漁具を新たな形へとアップサイクルすることで、海洋プラスチック問題の解決に貢献するだけでなく、付加価値を持つ製品として市場に再度送り出し、資源の再循環化を図っている。

両社はこの提携を通じて、廃プラスチックの再利用を促進し、漁業と環境の両面で持続可能な未来を実現することを目指す。