環境省の調査によると、日本の海岸に漂着している海洋プラスチックごみのうち、漁網・ロープといった漁業ごみが容積の約30パーセントを占めている。
流出した漁具は海洋⽣物に絡まり命を落とす「ゴーストネット」も引き起こし、漁具の海洋投棄は大きな課題となっている。
漁業者が海に漁具を捨てず、陸上まで持って帰ったとしても、「産業廃棄物」として漁業者が費用を負担して廃棄され、そのほとんどが焼却、埋め立て処理をされているという。
amu株式会社は、漁業者から漁具を回収し、再資源化を⽬指すスタートアップだ。このたび、株式会社ANOBAKAを引受先とする第三者割当増資によりシードラウンドの資金調達を実施した。
同社はまずナイロン漁網を再資源化する事業を進めており、今回調達した資金を用いて、今年度中を目処に廃漁網から新しい製品を生み出すことを目指す。