IBMは、国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)にて、IBMが全世界で展開する社会貢献プログラムである「IBM Sustainability Accelerator(IBMサステナビリティー・アクセラレーター)」の新プロジェクトを発表した。IBMサステナビリティー・アクセラレーターは、2022年2月に開始した世界中で毎年複数の環境問題に取り組む社会貢献プログラム。5つのプロジェクトを選定し、気候変動や環境汚染、異常気象などの課題に直面しているコミュニティにソリューションを提供する。

IBM、環境問題に取り組む非営利団体を対象とした2年間のグローバル環境保護プログラムの無償提供を開始

このプログラムは、ハイブリッドクラウドやAIといったIBMのテクノロジーならびに専門家によるエコシステムを活用して、気候変動などの環境問題の影響を特に受けている人々のために活動するプロジェクトの強化・拡大を目指している。新しく参加する団体や政府組織はすべて、クリーンエネルギーをテーマとしたプロジェクトを実施。IBMは、プログラムに参加する団体や政府組織を毎年5つ選ぶ計画で、2023年末までに3,000万ドル相当のサービス提供を見込んでいる。

「持続可能な農業」に加えて立ち上がった「クリーンエネルギー」をテーマとしたプロジェクトでは、世界中から寄せられた100件以上の提案から、国連開発計画(UNDP)、Sustainable Energy for All、Net Zero Atlantic、宮古島市、Environment Without Borders Foundationの5つが選ばれた。

選定のプロセスでは、環境問題の影響を特に受けているコミュニティを支援するという申請者のコミットメントや、安価なクリーンエネルギーへのアクセスを拡大する力、計測と報告における戦略的な焦点と透明性などが考慮されたという。IBM CSRおよびESG担当 バイス・プレジデントのジャスティナ・ニクソン・サンティル(Justina Nixon-Saintil)氏は今回のリリースに合わせて次のようにコメントしている。

「IBMサステナビリティー・アクセラレーターでは、専門家を集め、革新的なテクノロジーを活用し、地球が直面している困難な環境問題への挑戦を支援しています。また現在、クリーンエネルギーへの移行は重要なステップの1つです。今回の新しいプロジェクトにより、困難な状況にあるコミュニティーが持続可能なエネルギー資源に公正かつ公平にアクセスできるよう支援します。国連のSDG7目標達成への貢献だけでなく、世界的なエネルギー転換の促進にも繋がります」