民間版の世界銀行を目指す五常・アンド・カンパニー株式会社は、シリーズEラウンド資金調達を実施し、シリーズE累計調達額は70億円となった。同社は金融包摂を世界中に届けることをミッションとして2014年7月に設立され、累計資本調達額は207億円に達している。

今回のラウンドでは、既存株主であるGMO VenturePartners株式会社、TGVest Capital Inc.、SOMPOホールディングス株式会社のCVC(運営はシリコンバレーのベンチャーキャピタルのTransLink Capital)からの追加出資に加えて、ACA Investments Pte. Ltd.、SMBC日興証券株式会社、株式会社QRインベストメントなど計21社にのぼる国内外の機関投資家及び、複数の個人投資家が参画した。

5カ国9社のグループ会社を通じ、途上国において中小零細事業向け小口金融サービス(マイクロファイナンス)を展開するホールディングカンパニーであり、低価格で良質な金融サービスを2030年までに50カ国1億人以上に届けることを目指してる五常・アンド・カンパニーは、2022年9月末までにグループ全体の融資顧客数は139万人、同運用資産残高は1,000億円超となっているという。

厳しい事業環境の中、資金調達を実現した同社は、今後もグループ会社との強固なパートナーシップを通じて金融包摂の取り組みを推進していく方針だ。