駐車場のシェアリングサービス「akippa」による新サービス、「akippa private」はマンション入居者など駐車場オーナーが指定した特定ユーザーのみが予約・利用できる機能。一般のakippa会員は駐車場詳細ページの閲覧や予約ができない一方、貸し出しが外部収益とはみなされずに分譲駐車場の空き駐車場のシェアが可能なる。

これまでの「akippa」では、会員登録したユーザーはakippaと提携している全ての駐車場のなかから希望にあう駐車場を予約して利用できた。そのため、駐車場オーナーは利用者の選択ができなかったが、「akippa private」を活用することにより駐車場オーナーのニーズにも対応できるようになった。利用の流れは以下の通り。

リリース時点では個人宅には対応していないものの、将来的には対象駐車場の拡大も見込んでいるという。他にも、賃貸住宅や公社などの団地において介護車両専用車室としての貸し出しや、ビルに来訪する関係者専用車室等としての活用なども見込んでいるそうだ。

シェアリングエコノミーはモノや空間を広い対象にシェアすることで広がってきた。その利用者を限定する「akippa private」は、「共有資源」とか「共有地」といった言葉で表現される「コモンズ」の考え方に近い印象がある。akippaによる新たなチャレンジは、シェアリングエコノミーと「コモンズ」の垣根が溶ける打ち手のひとつになってくれるかもしれない。

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