対話の場づくりツールemochanは、会議の冒頭や1on1といった既存の機会を活用を想定したツールだ。チェックインツール「check」と、グループリフレクションツール「dive」という2種類の対話フォーマットを、シチュエーションに応じて利用できる。

「check」を利用すると、オンライン会議開始時の数分を使って、参加者それぞれが今感じていることや、自分の近況やコンディションなどを共有しやすくし、ワークショップ等における「チェックイン」と同様の機会を会議に持ち込みやすくなる。

リモートワークにおいては、雑談が生まれにくいという声はよく耳にする。会議の冒頭の時間の使い方を変えられると、会議の参加者が互いのコンディションを知れたり、近況が聞けてその後の雑談のきっかけになったりと、参加者同士が関係性を育みやすくなる。

「dive」は、なにかのテーマを設定し、出来事・感情・思考・価値観の視点で振り返り、その内容をお互いにシェアしながら対話をするための機能だ。この機能を、会議や1on1等の機会に用いることでチームでのリフレクションを実施しやすくなりそうだ。

対話やリフレクションなど、組織で仕事をしていくうえでその重要性は増している。一方で、オフラインのみならず、オンラインでそのための機会を作り出すのは難易度が高い。emochanのようなツールの導入が進み、様々な組織が再現性をもって対話の文化をインストールしやすくなることに期待したい。