株式会社KOU及び、株式会社ミミクリデザイン、株式会社ドングリの3社は、コロナ禍で加速する職場の適応課題を、「感情×対話」でプレイフルに解決するソリューションキット「emochan card & playbook」を共同開発し、本日より提供を開始した

「emochan card(エモチャンカード)」とは、8つの感情カードからテーマに合わせた気持ちを選んで、仲間とシェアするカードゲーム。「感情をシェアしてください」と話しても、ほとんどの人はスムーズに話せない。カードを媒介に、普段は言葉にしづらい気持ちをエピソードとして簡単に共有しやすくするためのプロダクトだ。

今回、多様なデザインの専門性を駆使して組織変革を実現する株式会社ミミクリデザイン、株式会社ドングリ監修のもと、emochan card の活用方法をまとめた「emochan card playbook」を共同開発した。

対話を促し、組織の適応課題を解決する

「emochan card」と、その「playbook」が解決しようとしているのは組織に生じる「適応課題」の解決だ。知識や技術など、既存の方法で解決できる問題を「技術的問題」と呼び、既存の知識では解決できない人と人、組織と組織の関係性の中で生じる「やっかいな問題」を「適応課題」と呼ぶ。

こうした適応課題は、当事者たちのモノの見方や価値観、おかれる立場などの様々な要因が絡み合って発生する。そのため、合理的に正しいとされるアプローチだけでは解決できない。こうした適応課題の解決については、宇田川 元一さんの『他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論』に詳しい。

この適応課題の解消のためには、「対話」が必要だ。対話とは、特定のテーマや体験に対する意味づけや感情、大切にしている価値観などを探究的に語り合い、自己や他者をより深く理解していくためのコミュニケーション。

対話を通じて得られる価値は大きい。にも関わらず、多くの組織では対話の機会が少ないどころか、やり方すら共有されていない。今回、KOUが発表したキットは、組織に対話を生み出し、一人ひとりが自分自身の感情を自覚し、他者と共有しあうことで、より深く自己や他者の内面を理解するきっかけになるはずだ。