株式会社TOWINGは、Beyond Next Ventures株式会社、epiST Ventures株式会社、NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社がそれぞれ運営するファンドを引受先とした第三者割当増資により、プレシリーズAラウンドにて約1.4億円の資金調達を実施した。
同社は、環境に配慮した人工土壌「高機能ソイル」を活用した次世代の作物栽培システム「宙農(そらのう)」を開発・販売する名古屋大学発のスタートアップだ。人工土壌の技術をベースに、地球上における循環型農業の発展と宇宙農業の実現を目指している。
高機能ソイルとは、植物の炭等の多孔体に微生物を付加し、有機質肥料を混ぜ合わせて適切な状態で管理してつくられた人工土壌の名称。国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構が開発した技術に基づき、TOWINGが栽培システムとして実用化しました。高機能ソイルには、有機質肥料を高効率に無機養分へと変換する、廃棄・焼却される植物残渣の炭化物を高機能ソイルの材料とするなどの特徴があるという。
同社は、今回調達した資金を元に、高効率かつ持続可能な次世代の作物栽培システム「宙農(そらのう)」のサービス開発に向けて、愛知県刈谷市に自社農園を立ち上げ、「宙農」の実証を行うとしている。また、研究者、農園長、エンジニアの採用により研究開発体制を強化するとともに、事業開発人材の採用により組織体制を拡大し、既に実験レベルでは実証済みだという「宙農」の量産化に向けたシステム開発を進める予定だ。