MELTY MAGIC では、自社の放牧牛乳とそれを加工した飲むヨーグルト、平飼い卵を使用している。ユートピアアグリカルチャーは、22世紀にも続く美味しいお菓子作りを実現するために、地球環境への負荷が低い「リジェネレイティブアグリカルチャー(環境再生型農業)」と呼ばれる、牛や鶏を飼育しながら自然を再生させる循環を作る農業にチャレンジしている。

彼らが理想を追求するなかで、実現に苦しんだのが乳製品だった。牛乳は販売のプロセスにおいて様々な育て方をされた牛乳が合わせられてしまい、全ての乳価が均一で買い取られ、品質も混ぜられてしまうため、育て方にこだわるインセンティブが働きにくくなっているという。ユートピアアグリカルチャーが『最高の原材料』を追求する中でたどり着いたのが放牧酪農と平飼い養鶏だ。

ユートピアアグリカルチャーが採用した放牧酪農は、牛にとって健康的な育て方というだけでなく、酪農で発生する温室効果ガスをオフセットできる可能性があると言われている。

素材にこだわり、環境負荷をおさえるだけではお菓子としては不十分だ。ユーザーが選び、満足するものでなければならない。

「お菓子は食べなくてもよいものではある、それでも食べたくなるお菓子だからこそ、地球環境に悪影響をもたらさずに心から楽しめる、本当に美味しいお菓子作りを目指しています」

と語るユートピアアグリカルチャーの姿勢は、新しいブランドにも現れている。

「MELTY MAGIC」は、公式オンラインショップと、KITASANDO COFFEE (東京都内3店舗)にて、2023年4月20日(木)から販売開始する。味や体験については本誌では細かく語らないので、発売されたらぜひ体験してみてほしい。