登山・アウトドア向け WEB サービス・スマートフォンアプリ「YAMAP」を運営する株式会社ヤマップが、同社が運営する登山・アウトドア用品のセレクトオンラインストア「YAMAP STORE」の新たなプロジェクト/サービスブランドとして「YAMAP循環デザイン」を開始した。

登山・アウトドアには様々なギアが必要になる。だが、ユーザーはギアが高価で捨てにくいものもあり、また購入したものの実際に使う頻度も少ないといった悩みを抱えている。課題を抱えているのはユーザーだけではない。メーカー側も、大量生産・大量消費による環境への負荷がありつつも、売れ行きが読めず過剰に生産せざるを得ないという課題もあるという。

YAMAPが道具の「循環デザイン」をはじめたのは、これらの課題を解決するためだ。YAMAP循環デザインのアドバイザーには、安居 昭博氏が就任している。登山・アウトドアには様々な道具が必要になるが、循環デザインの第1弾は「服」。日本環境設計株式会社が手掛ける「BRING(ブリング)」と協働し、「服の循環デザイン」をはじめる。

「服の循環デザイン」では、「利用申込」をして一定期間着用後に「返却」する。継続して着用したい場合には、買取もできるという。返却時には、対象商品以外の返却も受け付け、買取をした後の返却についても当サービスが続く限り、無期限で返却が可能だ。「利用後に返却する」ことで、廃棄物の減少に加え、製造に必要となる資源の削減にもつながる見込みだ。

「服の循環デザイン」で提供される道具は、ドライロングスリーブTシャツやドライスウェットプルオーバーの二点。「循環デザイン」の証として、袖口に「回収した時に素材ごとに分別しやすく、原料化しやすい」という点を踏まえたYAMAPのロゴをあしらったタグを採用している。

第一弾は服から。今後、ヤマップは服のラインナップだけでなく、登山道具、キャンプ道具などのアウトドア用品にも「循環デザイン」を採用していく方針だ。