ビジネス、メディア、人文知
メディアが思想を貫けるか否かは、ビジネスモデルの影響下にある。インターネット時代のメディアは、広告が主な収益源となり、そのために広くアテンションをとることが優先されてきた。広く関心を持ってもらいやすいテーマは、動物的な欲求を刺激するものに偏りやすい。インターネットに流通する情報は、似通ってしまった。
同じことはビジネスにも言える。マーケットインの考えが広まり、顧客の声を反映しすぎた結果、似たような商品やサービスが溢れた。人の多様化が進んでいる一方で、コモディティ化が進んでしまってはマッチングがうまくいくはずはない。
今、選ばれつつあるのは、思想や哲学が根底にあるビジネスだ。ここ最近、人文知に関する書籍が登場し、売れているのも、こうした背景があるのだろう。不確実な時代を生きるために必要な知を身につけることと、求められるモノやサービスを生み出すことは地続きだ。
これは、情報を伝えるメディアにとっても他人事ではない。ビジネスに揺り戻しが起き始めている中で、マーケットイン的なコンテンツづくりをしていては、社会の変化を促すことなどできない。変化を促す媒介となるために、人文知を伝えていく役割を担うべきだ。これは、UNLEASHにとっての使命でもある。
今回は、2人のゲストとともに、メディア、ビジネス、人文知がどう交差するかを語りたいと思う。
ゲストプロフィール
桂大介(かつら・だいすけ)
株式会社リブセンス共同創業者
1985年京都生まれ。高校生の時から個人事業主としてシステムの受託開発を始め、早稲田大学入学後の2006年に代表村上らとリブセンスを共同創業。創業後は取締役として経営を行う傍ら、開発、人事、マーケティングなど様々な部門を歴任。2017年に取締役を退任し、社外にも活動の幅を広げる。
Twitter:https://twitter.com/dkatsura_bot
最所あさみ(さいしょ・あさみ)
Retail Futurist・Curator
大手百貨店入社後、ベンチャー企業を経て2017年独立。ニューリテールにまつわるコンサルティングや執筆、コミュニティマネジメント、イベントプロデュースを行う。 note有料マガジンを通して独自の考察や海外事例の紹介、小売や店舗を軸にしたコミュニティ運営を行う。
Twitter:https://twitter.com/qzqrnl
note:https://note.mu/qzqrnl
イベント概要
開催日程
2019年5月30日(木)19:30-21:30
開催場所
FabCafe MTRL(東京都渋谷区道玄坂1丁目22−7 道玄坂ピアビル2階)
参加費
3000円(1ドリンク付)
定員
40名