単なる「お小遣い稼ぎ」ではなく、本業に活かすため、あるいは新たなスキルを得るために副業をしたいという声をよく耳にする。一方、自分の希望にあった副業先をどのように探せばいいのかわからず、踏み出せない人も多いだろう。

2018年4月にリリースされた副業・転職マッチングサービス「YOUTRUST」は、自分の可能性を広げていきたい人の一歩を応援するサービスだ。

知人・友人から副業オファーが届く

「YOUTRUST」は副業をしてみたい人と、人手の足りない個人や企業をマッチングする副業・転職サービス。

Facebookアカウントを登録し、副業意欲を「転職も含め検討中」「今すぐ手伝える」「まずは相談から」「今は難しい」の4種類から選択すると、条件に応じて友達から副業のオファーを受け取れる仕組みだ。

YOUTRUSTの特徴はアカウントの表示範囲を設定できる点。友達だけに表示される「プライベート設定」と、友達の知り合いにも表示される「パブリック設定」の2つが用意されている。

パブリック設定では、企業のリクルーターにもアカウントが公開されるため、オファーの機会が広がる。所属している企業のリクルーターアカウントには、アカウントが表示されないよう設定されているという。副業をしていると会社に知られると気まずい人や、転職を見据えて副業を探している人でも利用しやすい仕組みだ。

共通の友達を介して個人と企業が出会うため、スキルだけでなくカルチャーフィットなども事前に確認しやすいだろう。人材を探す企業側にとっても、副業を始めてみたい友達にとっても魅力的なサービスだ。

「コミュニティ」から仕事が生まれる?

サービスを提供する株式会社YOUTRUSTの岩崎由夏氏は自身のブログで、これからは「弱いつながりのコミュニティで価値を生み出せる世界」になるのではと語っている。

“ここ何年かの転職市場/働く環境の変化の文脈を見ていると、10年後には正社員として働くことだけがスタンダードじゃない世界になっているような気がします。(中略)弱いつながりコミュニティ内でプロジェクトが立ち上がる、そこに人が集まる/解散する、他のプロジェクトが立ち上がる、そっちにまた人が集まる…という繰り返しになるのではないかなと。
引用:副業と転職は同じ文脈に乗るような気がする – Yuka Iwasaki – Medium 

フリーランスのライターとして働く筆者は、岩崎氏の語る変化を肌で感じる。例えばイベントや仕事で知り合った方やFacebookで繋がった知人から、仕事の依頼が来ることも多い。まさに私の仕事は、周囲にゆるく広がるコミュニティに支えられている。

こうした“弱いつながり”のなかで生まれた仕事なら、副業をしたことのない人であっても、気負わずに始めやすいかもしれない。顔の見える関係性のなかで自らのスキルを活かせた経験が、次のキャリアへの挑戦を後押しすることもあるだろう。「YOUTRUST」が個人の多様な働き方を実現することを期待したい。