「コミュニティ」について語られることが増えた。

不確実性が高い現代において、人は生きるためにつながりを求め、コミュニティを形成することで生きやすさを獲得しようとしている。

今、私たちはコミュニティという概念の成り立ちを掘り下げながら、情報化した現代社会の状況に合わせてコミュニティのあり方を捉えなおしていく必要がある。

そのためには、コミュニティの視点とテクノロジーの視点、双方が欠かせない。

株式会社ツクルバがコミュニティ×テクノロジーのサービス開発を目的に、エンジニアリングカンパニーの株式会社Hanoi Advanced Labと合弁会社である株式会社KOUを設立する

ツクルバは、実空間と情報空間を横断した場づくりを実践する、場の発明カンパニー。HALは、リクルートOBのエンジニアによって2005年に設立されたエンジニアリングカンパニーだ。コミュニティとテクノロジーという両社の強みをかけ合わせ、コミュニティ・プラットフォームの構築を目指して、株式会社KOUを立ち上げた。

KOUが目指すのは、自己組織化によるコミュニティ形成を促し、そのコミュニティを拠り所にして、人の信用をベースとしたオルタナティブな経済圏をつくること。これをミッションに掲げて、生活者一人一人のアクションが社会システムの再発明に繋がる仕組みづくりを行っていくという。

コミュニティはまだまだ科学できるはずだ。テクノロジーと距離を縮めようとするKOUの挑戦は注視したい。