ネスレがサードウェーブコーヒーのムーブメントを牽引する存在である「ブルーボトルコーヒー」の株式を取得し、子会社化した。

ブルーボトルコーヒーは、2002年にカリフォルニア州オークランド市で、フリーランスの音楽家でありコーヒーマニアでもあったジェームス・フリーマン氏が立ち上げたブランドだ。

“Apple of coffee(コーヒー界の Apple)”とも呼ばれ、単なる国やエリアだけでなく“誰が、いつ、どこで、どのように作ったのか”を大切にした「シングルオリジン」の豆が使うことにこだわってきた。

ブルーボトルは、2015年2月に海外初、日本初の店舗を清澄白河にオープン。今年の10月には国内7店舗目を三軒茶屋にオープンする予定だ。

ブルーボトルコーヒー、10月末に三軒茶屋に国内7店舗目をオープン

ネスレファミリーの一員となることで、ビジネスのスケールは拡大しやすくなるだろう。ネスレも、ネスカフェやネスプレッソといった商品を充実させることができると考えられる。(ネスレのコーヒーブランドとの連携等は行わないと発表されたため修正)

ブルーボトルコーヒーは、コーヒーへのこだわりや出店時のこだわりによってファンを獲得してきた。今回のニュースに驚き、期待をすると同時に、ネスレの一員となったブルーボトルコーヒーがこれまでの良さを残したまま、事業を継続できるのかに少しばかりの不安も覚える。

だが、ブルーボトルの経営体制は独立したまま残ると発表している。これまでのミッションを重視しながら事業をさらに拡大していってくれることに期待したい。

【追記:2017/09/15 9:00】日本では、2018年春に新しいエリアである関西において京都への出店を決定したほか、東京及び関西エリアでのさらなる出店、他エリアへの進出など積極的に事業を拡大していくという

via Blue Bottle Coffee