電通が運用するコーポレート・ベンチャーキャピタル・ファンド「電通ベンチャーズ1号グローバルファンド」が、がんの早期発見に向けた血液検査手法を開発する米グレイル社に出資した。
グレイルは、がんの早期発見をミッションとするライフサイエンスの企業。独自のシークエンシング(DNA配列情報の読み取り)技術、大規模な臨床実験および最先端のコンピューターサイエンスとデータサイエンスを活用し、がんを治療が可能な早期に発見する血液検査の手法の開発と検証に取り組んでいる。
グレイルは、2017年5月にシリーズBの資金調達ラウンドで9億ドルを調達しており、電通ベンチャーズは、シリーズB資金調達ラウンドに参加。今後、グレイルの日本におけるパートナーシップ戦略をサポートしていく予定だという。
電通ベンチャーズは、電通グループのクライアントやパートナー企業とのアライアンスを実現することで、グレイルの技術を日本国内において実用化できるよう後押ししていく方針だ。将来的には、がんの早期発見を目的とした検査の普及、受診率の向上にも貢献していく狙い。