子どもの想像力はすさまじい。いろんな遊び方や世界観を思いつき、目の前のモノを使って遊ぶ。先日、発表されていたソニーの新たなおもちゃプラットフォーム「toio」は、この遊びを発明する力をより高めるおもちゃとなる。

toioは、本体の”toio コンソール”と、モーター内蔵で動き回ることのできる “toio コア キューブ” が2台、そして、それぞれのキューブの動きを制御する2台のコントローラー”toio リング”により構成される。

一見、テレビゲームのような機器たちを用いて、おもちゃや工作に対して変化を加え、様々な遊びを生み出すことを可能にする。

キューブは、好きなおもちゃや工作をのせて、自由に遊ぶことを可能にする小さなロボット。絶対位置センサーと高性能モーターを内蔵し、自在に動き回ることができる。加速度センサーで動きに反応したり、toioリングで操作することも可能だ。toio対応タイトルから提供されるルールやシナリオによって変わる様々な動きを楽しめるという。

別売の遊びのプログラムが格納された “toioカートリッジ” と専用のマットを組み合わせて使用する。toioに対応するタイトルを取り替え、バトル、レース、アクション、スポーツ、アート、プログラミング発想のパズルなど、さまざまな遊びが楽しめるという。

カートリッジが付属するtoio対応タイトルは、ソニーのオフィシャルタイトルだけでなく、多くのtoioパートナー企業より発売される予定となっている。プレイステーションやWiiのように、ソフトウェアのプラットフォームとなる可能性を秘めている。

toioは、ARやVRともまた違うが、現実世界の遊びを拡張する新たなおもちゃとなりそうだ。デジタル工作のハードルも年々下がっており、子どもたちが自分の好きなモノを作り、好きに動かして遊ぶ未来はそう遠くなさそうだ。

toioは、2017年12月1日に発売を予定しており、価格は、20,000円前後となる見込み。6月1日から6月30日の期間で数量限定の予約販売を実施している。