2015年2月、秋田県五城目町の古民家で全国の古民家をつないでネットワーク型の村を作るプロジェクト「シェアビレッジ」がスタートした。年会費「年貢(NENGU)」を納めることで、誰でも村に参加できるというコンセプトは多くの反響を呼び、都会と田舎をつなぐ新たなコミュニティとして”村民”を集めてきた。

2016年には香川県仁尾町の古民家に新たな村を開いた「シェアビレッジ」は、現在では村民数(会員数)が延べ2000人に到達している。活動を広げている「シェアビレッジ」が新たにスタートしたのが企業向けの会員プラン「越後屋」だ。

企業が「シェアビレッジ」の会員となることで、全国に広がるシェアビレッジを様々な用途で利用可能になる。用途は、福利厚生施設やサテライトオフィスとしての利用に加えて、地域での新たな事業展開や高齢化地域・過疎地域における実証実験の拠点として使うことなども考えられる。

地方で何か取り組んでみたいことのある企業は、「シェアビレッジ」の会員となり、古民家をシェアすることで始動のハードルが下がる。「シェアビレッジ」のコミュニティを介して地域住民や地域企業とつながる機会を獲得することで、地域に溶け込みやすくなることも考えられる。

「シェアビレッジ」は、企業向けプランの発表と合わせて、村民によるスキルシェアの仕組みも発表している。2000人の村民たちが、様々な形で地域を面白くする企てに関わるための仕組み「助太刀」だ。都市の村民が「パワー」と「スキル」で村をサポートするための仕組みとなっている。

スタートから2年が経過した「シェアビレッジ」は、さらにひとつステージを上げようとしている