静岡県藤枝市は、LPWA(LoRaWAN)を使用した実証実験の場を国内の事業者に向けて提供する。実証実験は平成29年8月1日からスタートし、提供期間は3年間(平成31年度末)を予定。実証実験はソフトバンク株式会社が提供するLPWA(LoRaWAN)環境を利用する。

LPWAネットワーク技術とは、伝送するデータ量が少ないIoT用途で大きな需要が見込まれる、低消費電力かつ広域で利用可能な無線通信技術。同技術は高感度であることから遠距離や高速移動中でも安定的な無線通信を実現できる。同技術は、長距離通信が可能であること、通信機器の低消費電力化が可能であることなどが特徴として挙げられ、IoTの分野で発展が見込まれている。

藤枝市は今後のICTの柱となるIoTの活用を促進するため、藤枝市とソフトバンク株式会社と連携して構築するLPWA(LoRa)プラットフォームを実証フィールドとして提供。IoT技術の発展と市内産業のIoT活用や公共サービスの増進を図る。

今回の実証実験では、事業者は、開発着手日より半年間はLPWA(LoRaWAN)の環境を無償で利用でき、その後は利用料をソフトバンク株式会社に支払う。実証実験の結果、他の市町村に展開することが可能であれば、事業者は展開することが許可される。