株式会社NTTドコモは、2016年10月からドローンを活用した様々な検証を行う「ドコモ・ドローンプロジェクト」を開始している。

ドコモは2017年4月17日に新たにドローンを活用した新たなビジネスの創出に向けて、全方位に映像を表示しながら飛行することができる「浮遊球体ドローンディスプレイ」を開発した

「浮遊球体ドローンディスプレイ」は、環状のフレームにLEDを並べたLEDフレームの内部にドローンを備え、LEDフレームを高速に回転させながら飛行する回転するLEDの光の残像でできた球体ディスプレイを、内部のドローンで任意の場所に動かして見せることができる。

同技術の開発では、LEDの残像によってディスプレイを表示する技術を応用することにより、空中で球形ディスプレイを活用した演出が可能となった。

「浮遊球体ドローンディスプレイ」は、コンサートやライブ会場において、空中で動き回る球体ディスプレイによる演出や、会場を飛び回り広告を提示するアドバルーンのような広告媒体としての活用が考えられている。

アルスエレクトロニカのFutureLabは、数十機のLED装置を搭載したドローンを夜空に飛ばし、独自の制御システムで光のドットによる立体アニメーションを空中描き出す「Spaxels」というパフォーマンスを行っている。

アルスエレクトロニカとNTTは共同研究も行っている。この先、空を使った様々なパフォーマンスが編み出されていきそうだ。

ドコモは2018年度の商用化をめざし、スタジアムやコンサートホールなどのイベント会場向けソリューションとしての提供を検討していく。