株式会社ウェルビーがヤンセンファーマ株式会社と成人期ADHD(Attention Deficit Hyperactive Disorder:注意欠如・多動症)当事者のためのタスク管理サポートアプリ「AOZORA」をリリースした。ウェルビーが開発・運営を担当し、ヤンセンが提供する。
ADHD当事者は、物事を忘れやすく、管理することが苦手で、特に時間管理や物事の優先順位付けが苦手な傾向にある。どの作業をいつから始めたら良いのか、どのくらいのペースで行えば良いのか、どのタイミングでやるべきなのかなど、スケジュールについての具体的な指示があると作業を進めやすくなると考えられ、「AOZORA」が開発された。
「AOZORA」を利用すると、ユーザーは服薬タイミング、スケジュールの管理、自身の目標設定など一連のタスク管理を簡単に行うことができ、不注意による”うっかりミス”を減らすことが期待されている。
ADHDの有病率は、子どもの約5%、成人の約2.5%と言われている(注:DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアルより)。ADHDの当事者は、不注意や衝動性、多動性のために、他人から誤解を受けることがあり、「怠惰」や「協調性のなさ」、「努力不足」などと指摘され、自己肯定感が低くなる場合があるという。