株式会社ヘラルボニーは2026年2月6日、米国の非営利団体B Labが運営する国際認証「B Corp」を取得したと発表した

B Corpは、ガバナンス、従業員、環境、コミュニティ、顧客の5領域で企業の社会的・環境的パフォーマンスを審査する制度だ。200点満点中80点以上が認証条件とされ、パタゴニアやBen & Jerry’sなどグローバルで影響力を持つ企業が名を連ねる。2025年7月末時点で世界102カ国以上、10,000社以上が認証を取得している。ヘラルボニーは3年以上の審査・評価期間を経て、100.5点を獲得。認証基準を大きく上回るスコアでの取得となった。

B Labはヘラルボニーのビジネス構造について、「事業の拡大が、アート購買者の障害に対する認識変容と、作家の所得向上にダイレクトに結びつく」優れたモデルだと評価した。IPライセンスを軸にした同社の事業モデルでは、売上が伸びるほど作家への還元と社会的インパクトが拡大する。利益と公益が構造的に分離しない設計そのものが、国際認証の基準で認められた形だ。

共同代表の松田崇弥氏は「核である『作家ファースト』という考え方が、世界で最も厳しいとも言われる基準の中で認められたことを、確かな重みとして受け止めている」とコメントしている。その一方で松田氏は「この認証は、ゴールではなく、スタートだ」とも語る。B Corp認証は3年ごとの再審査が求められるため、今後も継続的な改善が前提となる。

同社は、最近財団の設立も発表し、ビジネス面以外でも目指している社会の実現に近づくための挑戦を開始している。創業者の想いを維持・発展させるためのアーキテクチャの例としても興味深い。