モノの循環の仕組みをつくる環境ベンチャーである株式会社ecommitが、伊藤忠商事株式会社と株式会社Kipsが運用するThe Independents Angel2号投資事業有限責任組合並びにKE投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資を実施した。

ECOMMITは、「捨てない社会をかなえる」をスローガンに、15年以上蓄積してきたノウハウをもとに、捨てられてしまっているものを、回収・選別してそれを活用できる先へと繋ぐ取り組みを進めてきた。同社が回収・循環に力を入れている衣類分野においては、2019年時点で既に日本における廃棄衣類の1%に相当する約6,000tの回収を実現しているという。さらに回収を加速し、2026年には、日本の廃棄衣類全体の10%にあたる約50,000tの回収を目指している。

2022年から、伊藤忠商事とファッションロスゼロを目指し、現在1,000箇所以上に導入されている繊維製品の回収サービス「Wear to Fashion(ウェア・トゥ・ファッション)」の展開を強化。様々な企業や自治体との連携により、様々な企業や自治体との連携規模を拡大してきている。2025年にはリユース品として次のユーザーの手に渡るものと、素材としてリサイクルするものを選別し、循環させるサイクルを加速する目的で、選別自動化の装置を備えた「アジア太平洋サーキュラーセンター」の設立を目指しているそうだ。

今回の資金調達を起点に、ECOMMIはパートナーと共に、生活者にとって身近なところに循環の仕組みを設け回収量を増やしていくとともに、環境貢献度が高いリユース促進のため、生活者が循環に参加したくなるようなカルチャーづくりを推進していく方針だ。