年間100万人を超えるがん患者のなかで、15歳未満の子どもに起こる「小児がん」が占める割合は0.25%と少ない。そのためか、小児がんに関する情報も少なく、患者の家族へのフォローも十分ではないことが課題になっていると認定NPO法人ゴールドリボン・ネットワークは言う。

NPO法人ゴールドリボン・ネットワークは2008年に設立した非営利団体だ。小児がん患児・経験者のQOL向上のための支援、「小児がんを治る病気に」するための研究支援、情報提供と理解促進の3つに基づいてサポートしている。

世界小児がん啓発月間では、各国政府や企業が世界各地の名所をゴールドにライトアップしたり、ゴールドのリボンを掲げたりなど、それぞれの形で支援を表明している。また、小児がん患者を支援するためのチャリティーも開催されている。

世界小児がん啓発月間に合わせたゴールドリボン・ネットワークによる啓発キャンペーン「Gold Ribbon Month 2022~たいせつなもの~」は、今回で2回目の開催となる。同キャンペーンに合わせて、小児がん患児、経験者の子どもたちが制作した作品をオンラインで展示したり、小児がん患児とその家族のインタビュー動画などを公開したりしている。

まだまだ認知度が低い小児がん。世界小児がん啓発月間を機会に、小児がん患者やその家族の支援について考えを巡らしてほしい。