日本マイクロソフトは2022年2月16日、3D音声技術を使ってユーザーの移動を支援するアプリ「Soundscape」の日本語版の提供を開始した

Soundscapeはスマートフォンの GPS 機能、位置センサー、アクティビティセンサーから認識した道路、交差点などの情報を、3Dの音声で読み上げる。

音声で現在地や向いている方角、近くに何があるかを確認でき、よく行く場所や気になる場所、また曲がり角などをマーカーとして保存したり、目的地として設定できる。

保存したマーカーや作成したルートは、他のSoundscapeユーザーも共有できる。その場所に行けなかったり、操作が難しいユーザーの代わりにマーカーやルートを作成することで移動の支援も可能だ。

Street Preview機能を使えば、離れた場所から目的地までの道のりなどを音声で知ることができ、目的地までの地図を音声から思い描けるという。

Soundscapeは、4年ほど前に英語圏でリリースされていた。そのときは日本語の対応予定は未定だったが、ついに日本語版がリリースされた。

当初は、目の不自由な方にも街歩きを楽しめるようにというメッセージが強かったが、日本語版のリリースに際してはそうしたターゲットを絞ったメッセージにはなっていない。

街なかでヒアラブルデバイスを身に着けながら歩いている人を目にすることも多い。そうした人々も、このアプリを使えば街を普段とは違う感覚で楽しめるかもしれない。

視覚に障害がある人に“音”で楽しむ街歩きを。マイクロソフトの3D音声ガイドアプリ「Soundscape」