「しなやかな社会をつくる」ために再始動

2017年2月から小さく始まった『UNLEASH』は、これまでβ版として試行錯誤を重ねてきました。社会の変化を反映しながらコンセプトをアップデートし、正式にリリースします。

リニューアル後のサイトでは、社会の事象を「特集」という形でキュレーションしました。不確実で、不安定な社会のなかで、未来に対してポジティブになれるような文脈を編んでいきます。

また、コンセプトとデザインの刷新に合わせ、メディアを中心としながらイベントの開催やコミュニティ運営などを通じて、発信にとどまらず社会実装までを見据えたプロジェクトとして再始動いたします。

こうした活動の土台となるのは、『UNLEASH』が改めて掲げるミッション「しなやかな社会をつくる」です。このミッションを達成するために、3つの哲学を掲げて活動していきます。

『UNLEASH』が掲げる3つの哲学

1. 人を自由にする、リベラルアーツのような情報発信を

現代の社会は自由に見えます。しかし、実際には多くの人たちが生きづらさや不自由さを抱えています。私たちは、人が本来持つ可能性を解放することで人を自由にし、答えがない問題にも対処できるように情報を届けていきます。

UNLEASHは特定の領域に閉じて可能性を狭めることのないよう、領域を横断して情報を発信していきます。世界中のビジネスやテクノロジー、デザイン、カルチャー、ソーシャルセクターなど、人々をエンパワメントし、インスピレーションを与えるような事象をキュレーションし、伝えていきます。

2. 社会事象の意味や文脈、構造を紐解く

社会は複雑化し、分断が問題視されているにも関わらず、メディアが発する情報は文脈を届けることなく、分断を助長するような発信も目立ちます。

私たちがどうして今の状態にいたったのか、事象や課題の構造はどうなっているのか、よりよい状態にするためにはどうしたらいいのか、といったことは発信されていません。

私たちは、事象の背景にある構造や文脈を伝え、よりよい社会をつくるためのヒントを届けていきます。

3. 読者や取材先との新たな関係を構築する

私たちは、従来のメディアが持つ「届け手」と「受け手」という枠にとらわれず、編集部と読者の間にフラットな関係を築きます。

社会の変化が激しく、高度に専門化が進むなかで、届け手がすべてを知ることは不可能です。そのため、多様な読者との対話を通じて情報やアイデアを得て、発信内容をブラッシュアップしていきます。

豊富な経験や知識を持つ取材先とも関係を構築することで、まだ社会に流通していない知識を発信します。読者や取材先と共に社会を探求し、答えのない時代を生きる上で必要な知を届けていきます。

“しなやかな社会をつくる”ための知がめぐるコミュニティ

UNLEASHは、ミッションを達成するためにメディアの成長に注力します。読者や取材先と協働することで、“しなやかな社会をつくる”ための知がめぐるコミュニティをオーガナイズしていきます。

メディアやコミュニティの成長を図る同時に、活動を持続させるために、会員制度の実装や記事広告、メディアを活用した事業支援など、ビジネスモデルの構築に挑戦していきます。

一人ひとりが創造性を開放して自由に生きられる状態をつくることで、社会をより多様性にあふれた場所にし、世界をより良い状態で次世代に引き継いでいくことを目指して。

『UNLEASH』編集長 モリジュンヤ