検索バーに言葉を入れてenterキーを叩けば、たちまち数万件の”答え”を見つけることができる。そんなとき、私はたまにウンザリした気持ちになる。

検索に引っかかる情報は、嘘も真も混ざり合ったカオスな状況であることが多い。溢れんばかりの情報の中から正しい情報を選びとることは、難しい。

「誰か答えを教えてくれたら…」そう思いながら、今日もヒットしたサイトを上から順にクリックする。

株式会社ストライドは、2018年3月22日(木)に課金型Q&Aサービス「Sophia(ソフィア)」をリリースした。

稼げるQ&Aアプリ「Sophia(ソフィア)」がリリース

Sophia(ソフィア)は、ビジネスをはじめ各領域に専門性を持つ人に対し質問を投げかけ、専門家が回答を行う課金型のQ&Aサービスだ。質問を他のユーザーが閲覧すると、その数に応じて回答者だけでなく質問者もインセンティブを受け取れる点にある。

「良い答えは、良い問いからはじまる」とばかりに、他のユーザーに価値のある質問をしたユーザーにも報酬が与えられる。また、他のユーザーは、質問の閲覧数や質問につけられる「いいね」の数を正確性・信頼性の指標にできる。

Sophiaが参考にした中国Q&Aサービス「知乎(チーフー)」と知識課金のトレンド

Sophiaの仕組みは、中国のQ&Aサービス「知乎(チーフー)」の一部を参考にしているという。

中国では「知識課金」と呼ばれる、「アプリを通じて『知識』に『課金』する」サービスモデルがある。知乎は、その代表的なサービスのひとつだ。

2011年のサービス立ち上げ以降、広告収入を収益モデルとしていたが、2016年に「有料Q&A」「ライブQA」など多様な有料コンテンツをサービスに組み込み、課金導線を広げたことでマネタイズに成功。

現在では、講座や電子書籍、オフラインイベントにも事業を展開しており、「知」に対するあらゆるニーズを解決している。今や「知のTaobao」と言われるほどに大躍進を遂げた。

Sophiaを運営する株式会社ストライドは、「このサービス一つで情報取得が完結するようなプラットフォームを目指して行きます」と語り、日本における知乎を目指すという。

質問を評価対象とすることで、質問者には自分の問いが本質的なものか、より良い聞き方がないかを見直すインセンティブが働く。良い質問に対し、良い回答が集まれば、その情報を目当てに閲覧者が増える。そしてその閲覧者は、次の質問者にも、回答者にもなり得る。

この好循環をうまく作り上げることができれば、Q&Aサービスの中でSophiaの地位が強固になる可能性はぐっと高まるだろう。今後の動向が期待される。