デザインビジネスマガジン『designing』より転載)

デザイン×テクノロジーの領域の第一人者として知られるジョン・マエダ氏は、2018年3月10日『Design in Tech Report 2018』を発表した。

同氏は2015年から、デザイン・テクノロジー領域のトレンドレポート『Design In Tech Report』をSXSWの場で発表してきている。このレポートは、メアリー・ミーカーによる『Internet Trends』をモデルとしたもの。

以下、今年のレポートの概要を整理した。(目次を筆者抄訳したもの)

1.Tech × Business × Design (=TBD)
スタートアップと企業のエコシステムにおいてテクノロジー、ビジネス、デザインはどのように相互に関連し合うか?
2.スケールするデザイン
ムーアの法則と同じ速度でビジネスに影響を与えるために、企業におけるデザイン機能をどのように拡張しておくか?
3.Computational Design
Computational Design(コンピュテーショナルデザイン)とは何か?そして、それはビジネス、テクノロジーにとってなぜ重要なのか。
4.Computational Design×A.I.
AIはどのように未来のデザインを変えるか。そして、デザイナーは何を知っておくべきか?
5.不平等性
高まる不平等性に対し、テクノロジーは何をすべきか、そしてデザイナーとしては何を配慮すべきか。
6.なぜインクルーシブデザインなのか
TBDを考える上で、インクルーシブデザインに配慮する必要はあるか?何をできるか?

2018年現在における、テクノロジーの文脈・社会変化・ビジネスを考慮した上で、デザイン・デザイナーがあるべき姿を考えている。

例年WIREDにて、レポーティングされているためその内容をご存じの方も多いだろう。2016年はこちら、2017年はこちらにレポートが掲載されている。ただ同誌のレポートは誌面都合上あくまでその一部。

英語ではあるが、すでにいくつかのメディアではレポートが出ている。

興味がある方は是非原文のレポートを読んでみて欲しい。

via. Design in Tech Report 2018