中学生の頃住んでいた家は、環境はとてもいいのだけど、交通の便の悪い郊外の町にあった。
当時私の父は仕事で忙しく、一週間のほとんどは車で20分かかる“最寄り駅”からタクシーを使って帰ってきていた。毎月タクシー代でかなりかかっていたんじゃないかなぁ、と今となっては思う。
アメリカでは今、似たような状況で日常的に配車サービスを使う人は少なくない。そうしたサービスは便利な反面、コストがかかる。配車サービスを提供する大手企業の「Lyft(リフト)」は配車サービスを利用する頻度の高いユーザー向けに新たにサブスクリプションサービスをテストしているそうだ。
利用頻度の高いユーザーは半額近くお得になる?Lyftのサブスクリプションサービス
今回、Lyftがユーザーに提示した料金プランは二つ。
- 毎月399ドル(約4万2300円)を支払い、15ドル(約1600円)までの無料配車60回のチケットを受け取るプラン
- 毎月199ドル(約2万1000円)を支払い、15ドル(約1600円)までの無料配車30回のチケットを受け取るプラン(NYでは、同じプランで250ドル(約2万6500円)だそう)
いずれも料金は前払いで料金が15ドルを超えた場合は超過分を支払う方式になっている。つまり、月々450ドル以上使っている人はその半額以下(NYでは半額近く)までお得にサービスを受けられることになる。
サブスクリプションモデルが理想
LyftのCEO・Green Logan(グリーン・ローガン)氏は3月14日にカナダの自動車部品メーカーMagnaと共に開催したプレスイベントにおいて、今後、サブスクリプションモデルを軸におき、サービスを提供していきたいと語ったそうだ。
Lyftの広告担当は数か月前からサブスクリプションサービスをテストしていたことを発表した。このサービスが一般向けに提供されるか否か、また、提供される時期などはまだ決まってはいない。
日本にはまだ進出していないLyftだが、昨年12月に初の海外進出となるカナダでのサービス開始を発表し、今後海外に展開していくことが予想される。
アメリカ国内で配車サービスが激化する中、利用頻度の高い“常連”ユーザーに焦点を当てたサービスで風穴を開けようとするLyftの今後の動向に目が離せない。