プロカメラマンではないけれど、高性能なカメラを持っている人は多い。筆者も子どもが生まれたことをきっかけにカメラを購入した。素人でもそれなりにレベルの高い写真を撮るようになり、SNSの発達によって多くの人に評価される場も生まれている。

しかし、自分の撮った写真が「企業に売れる」と思っている人はそう多くないだろう。写真売買アプリ『Snapmart』では、主婦や学生など素人の撮った写真が企業に支持され、高額で売れていると言ったら驚くだろうか。

Snapmartは、インスタグラムなどSNSに投稿されているような、個人が撮影した写真の売買ができるプラットフォーム。スマホのアプリをインストールするだけで気軽に出品できることから、10万人以上のユーザーが利用している。利用者層はおもに20~30代の女性で、女性が好むSNS映えするテイストの写真の売買が多い。

Snapmartが展開する新サービス「ブツ撮りライトβ」とは

そんなSnapmartが新サービス「ブツ撮りライトβ」の提供を開始した。Snapmartのトップ0.1%の認定クリエイターに、1枚3500円〜というリーズナブルな価格で商品撮影を依頼できる。

もともとSnapmartでは「SNS映えする写真」へのニーズを受け、インスタグラムのフォロワーが1万人以上のユーザーに商品撮影を依頼できる「人気インスタグラマーブツ撮りサービス」を提供していた。このサービスは多くのナショナルクライアントから好評で、広告っぽくないユーザー目線の写真によって、クリック率が3倍以上になったとの自社データもあるほど。

その一方で、大きな広告予算がとれない「中小企業」「個人事業主」「ECサイト」などの商品撮影ニーズに対応しきれていない面もあり、「ライト版」の提供を行うこととなった。

ライト版とはいうものの、認定クリエイターの撮影スキルとセンスは高い。コンテスト受賞者やランキング上位の人気ユーザーから、Snapmart独自の認定試験をクリアした人のみ認定されるようになっているため、安心して依頼することができる。

最低オーダー枚数は3枚、¥11,340〜¥34,020(消費税・仲介手数料込)の範囲内でクリエイターより価格が提示される。ターゲットが共感しやすい、おしゃれでSNS映えするテーブルフォトやファッションスナップ等が依頼できるため、WebサイトやSNS広告などに使える商品写真が欲しい企業にとって使い勝手の良いサービスとなりそうだ。

Snapmartでは企業に商品写真を提供するだけでなく、「在宅で自分のセンスや撮影スキルを生かして副収入を得たい個人」と企業とをマッチングさせるCtoCプラットフォームとしての発展を目指していく考え。SNSをきっかけに世に出て行く人が増えている中、本サービスから人気クリエイターがどれだけ誕生していくのか注目したい。